なぜ目標は必要なの?その理由をゲームに例えて解説!
この記事では目標の必要性と、実践方法について分かりやすく解説しています。
参考書籍
なぜ目標は必要なのか
「本も先生も上司もみんな目標が必要だと言ってます。」
そんなお便りをいただきたい所存です。
目標は大切だと言われて育ってきた私たちですが、その目標の具体的な決め方は習ったことが無いのが現状ではないでしょうか?
目標の無い勇者
この記事を読んでいる方も、目標の必要性については半信半疑であると思います。
そこで、まずはなぜ大切なのかということを簡単に想像できる話から始めましょう。
まずはあなたが勇者になったことを想像してください。
もちろんゲームの中です。
このゲームは新作で誰よりも先にあなたがプレイしています。これまでのゲームと違った新しいストーリーのお陰であなたをワクワクしていましたが、すぐにある問題が発生しました。
その問題はストーリーが斬新過ぎてどのようにして進めればいいのか全く見当がつかないことです。
どんな行動が正しいのか分からない
取り敢えず見つけた敵を倒してみますが、経験値を確認することもできないので、実際に役に立っているのか分かりません。
最初は新しいゲームを買った高揚感から、楽しむことができていましたが、そんな気持ちも、不安によって消えていきます。
目的が分からないことは、何のために何をすればいいのかという方向性を決めることができないという重大な問題なのです。
さて、これはゲームの中の話という設定ですが、目標を設定していない人はこの迷いし勇者と同じ状態です。
取り敢えず頑張ってレベルアップの方法を探してみますが、実際にそれが自分の役に立っているのか分からず、意味が無いと諦めてしまうというのがオチです。
もし、先ほどのゲームの最終的な目標が宝探しだと知ることができれば、あなたはレベルアップをほどほどにし、宝探しのアイテムを集めることに全力を注ぐことができるでしょう。
この状態は自分の進む道が明確なので、最初の目的が不明なときと比べて簡単にストーリーを進めることができます。
現実世界ではどうか?
これを現実世界に例えるとどうなるでしょうか?
あなたの最終的な目標が海外で仕事することにしましょう。
すると、これまで行っていた英単語をたくさん覚える勉強法があまり意味の無いことに気が付きすぐに軌道修正ができます。
勉強の方向性を根本から変えるか否か、それが判断できる状況は今後のすべてを正しい方向に持っていけます。
すぐに気が付くことは、重要な英語のスキルは話すことであることです。これまで消費してきた、単語や文法を覚える時間の有効活用ができます。
そして新たに英会話の勉強をするという答えを見出すことができます。
これで解決
それでは、次の章で実際に目標を設定するにはどのように進めればよいのか解説します。
目標の立て方
正確な目標がないと自分の望む方向に進むことができないと判明した勇者は、目標が大切であることを認識できました。
しかし、そんなにも大切な目標はできるだけ丁寧に決めたいですよね?そんな状況は目標を立てる勇者にプレッシャーを与えます。
さらに、よくよく考えると自分が一体何を目標に頑張ればいいのか分からないということも判明します。
そんなときにやってしまうアウトな行動Top3を発表します。
アウトな行動Top3
1たくさん目標を決めてしまう。
自分の理想の姿が何パターンかある場合、どれも捨てがたいですよね?
例えば、勉強ができるようになりたいとか、彼女を作るために社交性を磨きたいとかです。
そんなとき、
「この二つをどちらも叶えたいから、どっちも目標にして頑張ろう。」
と思うのが落とし穴です。
なぜなら、この目標は方向性が真逆だからです。勉強は友達と頑張っても良いですが、同じ場所にいるだけであくまで個人プレイです。
その逆で、社交性を身に付けるための訓練を個人プレイで補うことはできません。心理学の参考書と向き合ったところで、それを実際に試さなくては身につかないのです。
解決法
この場合はどちらか一方を捨てましょう。
と言ってしまえばガッカリするでしょうが、安心してください。
正確には、捨てるのではなく、どちらに重きを置くか決めるだけです。
ここで注目すべきことは、二つの目標がバトルするときに迷いが生じることです。
普段の生活では矛盾が生まれることは多々あります。
そんな時に、いちいち考えていると素早い判断ができず、時間を大幅にロスしてしまいます。
また、片方に決めても、判断が合っていたのか分からず後悔の念が押し寄せてきます。この状態ではいいパフォーマンスを発揮することはできません。
もし、バトルが起きたときにどちらにするのかを予め決めておけば、あなたはその自分の決めたルールに従って行動するだけなので、このような心配は無くなります。
2長時間悩む。
僕もついやってしまいがちなことが、たくさん悩むということ。
人生を決定づけることなので、悩むことは大切だと思うかもしれませんが、これも落とし穴です。
その理由は、悩んだ結果出てくる答えは、考えた答えではないからです。
悩む≠考える
悩んでいるとき、脳の中では表面的な部分でしか物事をとらえることができていません。
例えば、こちらのメロンパンを買うか悩むとしましょう。
「メロンパン美味しそうだけど、今食べると夜ご飯食べられなくなりそうだしどうしようかなぁ。」
どうしようかなぁという悩みは、日々の生活の中で何度も出会う場面ですが、簡単に言うと、自分の欲求に従うかどうかを選択するだけの話です。
論理的ではありません。
さらに、ファーストチェス理論という言葉をご存知でしょうか?
実は、最初に直感で思ったことと30分間考えて導き出した答えがほとんど同じであるというのがこの理論の内容です。
つまり、最適な答えを出すには時間が必要であるというのは大きな勘違いなのです。
さあ、今日から判断の時間は0秒にしましょう。
3曖昧な目標を設定する。
目標に向かうためには具体的な内容である必要があります。
勇者を再び例に取りましょう。
もし、ゲームの最終的な目標が「いい感じの勇者になること」だったら皆さんはどうしますか?
恐らく自分が何をするべきなのか分からず困るのではないでしょうか?
そもそも、いい感じという曖昧な枠組みは人によって大きく異なります。
さらに、今日までいい感じと思っていたことが明日も同じかというとそうではありません。
このように、時間の経過によって変化を起こしてしまうような内容だと、軸がブレブレでとても遠回りな行動をしてしまいます。
また、最終的にその人のレベルアップに繋がるのかも定かではありません。
明確な目標を設定することは、遠回りをしないための絶対条件です。
英語を極めたいなら、「TOEICを750点取りたい。」というように具体的なイベントや数字を入れるようにしましょう。
立てた後(実践編)
立てた後はそれに向かって努力をするだけですが、ここで最後の気を付けるべき点があります。
それは、この目標を毎日の目標にしてはいけないということです。
「目標を目標にしないってどういうことだろう?」
この意味について解説をするために、勇者に本日の最後の登場をお願いしましょう。
壮大な目標には要注意
ゲームが始まって最初のミッションがラスボスを倒すことだとすれば、彼はどんな気持ちになるでしょうか?
「今の自分では遠い目標すぎてやる気がでないので、村に居座りたい。」
です。
これは皆さんも同じ経験をしたことがあるでしょう。
英語の苦手な人が、就活で使うという理由でいきなり750点を目標にするとどうなりますか?
最初はやる気に満ち溢れるはずです。
なぜなら、目の前の課題をちゃんとやれば、英語が苦手であっても、高得点を取ることが可能なのですから。
しかし、残念ながらこのやる気はすぐに消滅してしまいます。
理由は英語が苦手なのに点を取れるわけがないと諦めモードになるからです。
では、そんな勇者達をやる気にさせるためには、どうすれば良かったのでしょうか?
やる気の出る目標の決め方
精神科医として活躍されている樺沢先生は、目標設定では二つのことが大切だとアウトプット大全でおっしゃっています。
まず1つ目は小目標を提示してあげるということです。
大きな目標は分割をしてみましょう。勇者なら、まずは隣の村を目指すという感じです。さらにそれを分割して、一日の目標にしましょう。
2つ目は目標の難易度を少しだけ難しく設定することです。
ストーリーを進めても低いレベルの敵しか出てこないと、簡単に倒せてすぐに飽きてしまいますよね?
逆に最初の村を出てからすぐにめちゃくちゃ強い敵が出てきたらどうですか?まだ、こちらが弱いのにそんなの無理だとストレスが溜まります。
最後に自分より少し強い敵が出てきたらどうでしょうか?頑張ったら勝てそうな戦いは適度な緊張感を伴うので、集中して戦うことができます。
さらに目標をクリアするとドーパミンが放出され、脳は楽しいと実感するのです。こうなれば、習慣化にも繋がるため、テンポよく目標をクリアすることができます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
目標設定の重要性については脳科学的にも研究されるほど重要であることが知られています。
ただ、その重要さを知らない大半の人は、目標を設定せずに放置している状況です。これはとてももったいないことです。
あなたももし目標を設定していないとするならば、今すぐ決めてください。
今のあなたの小目標は目標を決めることです。