のぶの勉強部屋

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薬学部 塾講師歴3年 勉強に有用な情報を惜しまず発信します。

【暗記】予習復習はなぜ必要なのか?分かりやすく解説

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学校や塾の先生が言う予習復習、知ってはいるけど面倒くさくて試したことがないという人がほとんどでしょう。

 

皆さんが思っていることは恐らくこうです。

 

「どうせ忘れるのだから、予習復習はしないで、テスト前だけ勉強すれば良くない?」

 

今回はこの疑問の解消をしようと思います。

忘れてしまうことを頑張って覚えることは、モチベーションも上がりません。

 

僕も面倒だと思っていた人間の一人でしたが、塾講師になって立場が変わり、色々なことが分かってきました。

 

今回は予習復習なぜ必要なのかと、効率的な方法についてお伝えします。

 

 

予習復習はなぜ必要なのか?

予習復習は効率が良い学習方法(まずは復習に注目)

結論を先に言ってしまうと、効率が良いから予習復習がおすすめです。

しかし、そんなことは先生から聞いているので、皆さんはこう思うでしょう。

 

「効率が良いってどれくらいなんだよ」

 

そんな疑問に答えるために、ある興味深いデータに目を通してみましょう。

 

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これは忘却曲線というグラフです。

皆さんはこのグラフをご存じでしょうか?

 

 

エビング・ハウスという心理学者が導いた、経過時間によって消えていく記憶の割合を可視化したものです。(この人の名前は知らなかった)

このグラフからは、勉強のやる気がなくなる事実が分かります。

 

なんと人間というのは一日で40%も忘れてしまうのです。

 

「昨日授業で習ったのにもう全然覚えていないし最悪」

 

こんなことを思うことがあるかもしれませんが、記憶の消失で困っているのはあなただけではないのです。

決してスペックが低いからということではありません。

 

最適な復習の流れ

そして落ち込むことはまだ早いですよ。

この曲線はただ勉強のやる気を削ぐだけの曲線ではありません。

 

実は、復習をタイミング良く行えば、記憶がめちゃくちゃ定着するメガ進化の可能性を秘めているのです。

 

進化の具体的な内容としては、2日後、1週間後、1か月後、2か月後に復習をすることで、忘れにくいしっかりとした記憶が手に入るというものです。

 

つまりこのスパンで思い出す作業を挟むことがカギです。

 

逆に復習をしないで、週に一回しかない科目や授業では、次に会う頃にはほとんどの記憶がなくなっているのです。

忘れていることを思い出す授業をしていると、永遠に同じ部分を繰り返すだけで先に進むことはなくなってしまいます。

宿題は出さないで欲しいですか? 

なんとかして、次の授業まで記憶を留めていてほしい。

 

そこで登場するのが宿題というわけです。

 

「授業でうるさくして言うことを聞かないから出します。」

 

という鬼のような先生もたまに存在しますが、すべての先生が鬼であるということはありません。

 

ほとんどの先生は授業で生徒が付いて来られるように宿題を出しています。(もちろん成績をつけるためでもあります。)

 

ただ、この忘却曲線を宿題でカバーするというのは簡単なことではありません。僕は塾で授業をしていましたが、教えている生徒の大半は

1.塾から帰ってすぐに終わらせる。 

2.次の週の塾に行く直前に適当に解く 

3.そもそもやらない 

の3パターンに分かれます。(ちなみに小学生の頃の僕は2番目のパターンでした。)

 

これまでをまとめると宿題が記憶の要というわけですが、授業を受けている生徒がちゃんと計画を立てて解いているのでしょうか?

 

いいえ、宿題は先生たちの思っているほど役に立っていないのです。

 

これを読んでくれている皆さんは、ぜひ効率よく勉強を進めましょう。

詳しい方法についてはこの記事の後半を見てください。

予習復習は毎日やるべき?

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予習復習をしなさいと言う先生達

さらに、多くの先生達は言います。

 

「毎日授業後に復習をして、授業前日に予習をしなさい。」

 

復習は先ほど述べた理由ですが、予習に関しては、内容が頭にあると授業で習うことが頭に入りやすく、理解がしやすくなります。

 

ここまでは理論だけを考慮して話を進めてきました。しかし、読んでみて実際にやってみようと思った方は一体何人いるでしょうか。

 

ほとんどの人はこう考えるはずです。

 

「そんな時間は部活をやっているのでありません。」

 

それを聞いた先生たちは、言い返すでしょう。

 

「時間ないって言っているけど、ゲームとかスマホで遊んでいる間にできるでしょうが!とにかく、予習復習は必ずしなさい!」

 

もちろん先生たちの言っていることは間違っていません。正論中の正論です。

しかし、僕は疑問に思うのです。

 

「じゃあ、あなたたち(先生)は中高時代に予習復習を欠かさずにやっていたのですか?」

 

これを言うと成績が下げられるので言ってはいけませんが、恐らく本当に予習復習きっちりしていた先生はほとんどいないと考えています。

 

そもそも主要科目5科目の予習に絞ったとしても、毎日授業と部活がある中で、「どうやってこなすんだ?」と思います。

 

毎日の予習復習の辛さ自由時間が減ることのストレスを知っている先生はどれくらい存在するのでしょうか?

 

だからこそ、無理難題を時間のない生徒に押し付けてしまうと思っています。

 

僕の意見としては、「予習復習は絶対ではない」と考えています。

 

なぜそう考えているのか?ここからは、どうやったらこの記憶の仕組みを使って効率よく勉強できるのかについてお伝えします。

予習復習は無理してやらなくてもいい(一番伝えたいこと)

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「皆さん、予習復習は無理してやらなくてもいいです。」

学生時代の時間というのはとても貴重です。何に使うのかは自分で決めましょう!

予習復習に無理してこだわる必要は無いです。

 

結局勉強のやる気なんて言うのは無理やり勉強をさせられたところで上がるわけがありません。

勉強が好きになったなら、その日から予習復習をきっちりとこなせばいいです。

 

もちろん、進学に成績は必要ですし、このサイトはのぶの勉強部屋です。

最後は勉強について少し違った角度でお話しして終わりましょう。

 

無駄な勉強(辛い勉強)はやめよう!

僕からは無駄な勉強時間を減らして、効率よく成績を上げる方法をお伝えします。

 

「予習復習は大切なのに無理しなくていいってどういうこと?」

 

これまでの文章を読んできてそう思ったでしょう。

 

結論としては、予習はおまけ 基本は主要科目(2科目)の復習です。

 

「結局先生たちと同じことを言っているじゃないか」

と思う方もいるかもしれませんが、僕も先生という立場を経験しています。そのため、予習復習の重要さが十分身に染みています。

 

記憶が定着していない子の授業を進めることは、至難の業なのです。

逆を言えば、予習復習は授業をスムーズに理解でき、勉強が楽しめます。

僕が勉強を教えるときに大切にするのが、この楽しいという感覚です。

 

勉強が分からないから嫌いになるのであって、分かれば急に楽しくなります。

この感覚を知ってもらいたいので、この結論に至りました。

 

もちろん、このままでは結局同じことを言っているので、他の先生達と僕の違う点について2つ解説します。

予習は重要度の低いおまけ

1つ目は、予習は好きな科目もしくは興味のある科目だけでよく、やらなくてもあまり問題はないということです。

 

「そもそも勉強好きじゃなかったら予習なんてしないだろ。」

 

と僕は思っています。予習できる人は勉強には困らないので、好きに勉強をすればいいのです。

勉強が苦手な子にそんな苦行を強いる必要はないです。まずは、勉強する習慣がつけば満点であると思います。

 

しかし、勘違いをしてもらいたくないのは、いつまでもそのような扱いを受けられるわけではないということです。

 

資本主義の世の中、お金をある程度稼がないと生きてくことはできません。

そして稼ぐチャンスは勉強をした人間もしくは挑戦をした人間ほど与えられるように出来ています。

 

厳しい世界です。

 

特に高校生は学習する内容のレベルも上がり、ついていくのが困難になります。勉強嫌いを脱出するには、予習復習が欠かせません。

 

残念ながら一人で勉強のマネジメントを行うことは難しいと思います。もし、塾に行っていないのであれば、ぜひ通うことをお勧めします。

塾は無理なく教えてくれるので、気づかぬうちに予習に突入します。そうすれば、授業の理解もスムーズになるでしょう。

 

テストでいい点数が取れると、勉強がいつの間にか好きになるはずです。

 

復習はターゲットを絞ろう

そして二つ目の復習ですが、僕は科目を絞り、まずは数学と英語にターゲットを定めるべきであると考えています。

 

余裕があったり、やる気があったりするなら、さらに国語・社会・理科も復習すればいいと思います。

もちろん、学校や塾ではどの科目の先生も復習をしなさいと言います。しかし、たくさんのやることリストを背負って破滅してしまえば本末転倒です。まずは、本当に大切な科目の復習をこなしましょう。

 

では、なぜこの二科目を選んだのかについてお伝えします。

 

まず、理由の一つとしてこの二つは授業数が他と比べて多く、学習することも多いということが挙げられます。進む速さが早いから復習をしてバックアップをするという当たり前のことです。

 

もう一つは単語や式の暗記をするだけで点数が上がらないということです。外国語の習得には3000時間かかるといわれています。単語を100個や200個覚えたことで何の足しにもならないでしょう。

 英語はやることが多い

単語だけでなく、文法、和文英訳、英文和訳、文章読解、会話など学ぶべき内容は山ほどあります。

 

英語は文系理系問わず必要な科目であり、また大人になってからも学ぶ機会があります。そのため、参考書もそれに比例してたくさん存在します。

これを端から端まで試していてはきりがありません。自分の相棒を決めたら、卒業まで使い続けるつもりで購入しましょう。

 

復習に必要な教材について、迷ってしまって選べない方がいれば、ぜひこの中から自分の相棒を決めてみてください。

単語はこちら(単語が厳選されているので効率よく点数を上げられます。)
英単語ターゲット1900 6訂版 (大学JUKEN新書)

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  • 発売日: 2020/01/30
  • メディア: 新書
 

 

 文法書はこちら(シンプルで使いやすい)

とてもシンプルですが、内容が濃く使いやすいので、僕は大学生になった今でも使っています。

ブレイクスルー総合英語―Breakthrough Upgraded

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まずはこの仲間と英語学習を共にすることをおすすめします。

 

 数学は伸びるまでが長い

僕は数学が苦手な科目の1位になると思っています。皆さんはどうですか?

 

その理由としては式を覚えているのに、全然問題が解けなかったり、公式が似ていてどれがどれだか分からなくなったりするなど、理由はたくさんあります。

 

数学の基本は

公式暗記と問題演習に限ります。

 

問題集と言えばチャート式が有名です。

問題量も多く、難しいことがメリットの問題集です。

 

数学でしっかりと点数を稼ぎたい方は、これを解いて授業の復習をしましょう。

チャート式基礎からの数学I+A

チャート式基礎からの数学I+A

  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

実は僕も上の青チャートを解いていましたが、量が多かったせいで受験日までに追い込みが間に合わないという悲劇がありました。

 

そのため、数学があまり好きじゃないという方にはこちらをおすすめします。サクシードは僕の高校生活を支えてくれた問題集です。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。今回は予習復習が大切なのかということから始まり、そのポイントについて解説していきました。

 

今まで勉強のやる気が起きなかったけど、少しはやってみるかと心に変化が生まれた方が一人でもいると嬉しいです。

 

勉強はできれば楽しくなります。

まずは復習を中心に頑張ってください。